中央共同募金会「公益信託 高橋保蔵記念福祉振興基金」助成事業
【Point1】今日的なボランティアの価値を伝えていくために、私たちが一緒にできることを考えます
企業や学生、さらには環境分野の取り組みから、活動者が捉えているボランティアの価値や活動の意義を共有するとともに、私たち関係者のつながりを活かしながら、それらをどのように広げていけるかを考えます。
【Point2】「会場参加」「オンライン参加」を選択できます
みなさんの都合にあわせて、「会場参加」「オンライン参加」を選択できます。
【Point3】参加費は無料です
いずれの参加方法でも、参加費は無料です。
Googleフォームからご回答ください。
申込締切:3月9日(月)※申し込みは締め切りました
【テーマ】
今日的なボランティアの価値を伝えていくために~私たちが一緒にできること~
めまぐるしく変化する社会状況のなかで、自主性や連帯性、社会を改革する力など、ボランティアが大切にしてきた価値をどう伝えていくことができるのか、私たちボランティア・市民活動を推進する者に問われています。
今回の勉強会では、企業や学生、さらには環境分野の取り組みから、活動者が捉えているボランティアの価値や活動の意義を共有するとともに、私たち関係者のつながりを活かしながら、それらをどのように広げていけるかを考える機会として、本年度の勉強会を開催しました。
【日 時】 2026年3月16日(月)14時00分~16時30分
【参加方法】 全国社会福祉協議会 会議室(千代田区霞が関)及びオンライン(Zoom)
【参加対象】 ボランティア・市民活動推進者、関心のある方ならばどなたでも
【参 加 費】 無 料
【プログラム概要】
| 時間 | 内容 |
| 14:00-14:10 | 開会 |
| 14:10-15:00 |
基調講演 「変わる社会と変わらないボランティアの価値を考える」
〈登壇者〉 後藤 麻理子さん (認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会 事務局長) |
| 15:00-15:05 |
休憩 |
| 15:05-16:20 |
パネルディスカッション
「私(組織)にとってのボランティアの価値とは何か
〈登壇者〉 ・須﨑 渉さん (サントリーホールディングス株式会社) ・高橋 芽生さん (NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA) 國學院大学3年) ・江口 健介さん (一般社団法人環境パートナーシップ会議 マネージャー)
〈コーディネーター〉 田口 努さん (公益財団法人日本YMCA同盟 総主事)
〈コメンテーター〉 後藤 麻理子さん (認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会 事務局長)
|
| 16:20-16:30 |
全体総括・まとめ |
原田正樹副会長の開会あいさつに始まり、PTメンバーである一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)の新田英理子さんから、「広がれ」から2024年9月と2025年4月に出された提言の紹介とともに、「経済活動が優先される現代社会に対しボランティアはどう向き合うのか」など趣旨説明が行われました。
認定NPO法人日本ボランティアコーディネーター協会理事・事務局長の後藤麻理子さんより、「変わる社会と変わらないボランティアの価値を考える」と題した基調講演が行われました。人口構成の変化による担い手不足や経済的格差といった環境の変化に加え、帰属意識の低下や、非日常的イベントや趣味の延長としての活動、単発・期間限定といったビュッフェ形式の活動への関心の高まりなど、意識の変化について説明がありました。そのうえで、ボランティアコーディネーションの役割は「市民社会の創造」であり、一人ひとりが自分の力を生かし協働して社会課題の解決に取り組み、自由に社会づくりに参画できることの重要性が示されました。また、ボランティアは安価な労働力ではなく、市民社会を構築する重要な担い手であり、無限の創造力を持つ存在であるという視点が紹介されました。
後半は、PTメンバーである日本YMCA同盟の田口努さんのコーディネートのもと、企業、実践者(学生)、中間支援団体という異なる立場の3名による実践発表と、後藤麻理子さんを交えたクロストークが行われました。
企業の立場からは、サントリーホールディングス株式会社CSR推進部の須﨑渉さんが登壇し、ボランティア活動への予算化や社員の社会参加促進について説明されました。多様な活動への参加から寄付・寄贈まで社員の幅広い参画を推進し、ボランティア活動を社員が豊かに生きるためのものとして位置づけ、積極的に支援している様子が紹介されました。
実践者の立場からは、NPO法人国際ボランティア学生協会の大学3年生・高橋芽生さんが登壇し、同協会のビジョンと、国際協力・環境保護・地域活性化・災害救援・子どもの教育支援という5つの活動について紹介がありました。「自分にもできることがあるかもしれない」と一歩踏み出し、被災地で高齢者宅を一軒一軒訪問する中で、一方通行ではない助け合いを実感している様子が語られました。
中間支援団体の立場からは、一般社団法人環境パートナーシップ会議の江口健介さんより、環境ボランティアの現状について報告がありました。ごみ拾いや里山保全、生物調査などの現場活動から、情報発信やキャンペーン参加まで多様な取り組みがある一方で、格差や貧困など社会全体の余裕のなさにより活動規模が縮小している現状が説明されました。また、経済合理性と環境保全が天秤にかけられ、市場化が進行している状況についても触れられました。さらに、環境保全活動は自らの生活基盤を守るものであり、企業や行政任せにするのではなく、住民参加・住民自治へと転換していくことがボランティアの価値であり、地域主体の協働の起点になるというメッセージが示されました。
その後のクロストークでは、参加者からの質問や意見も交えながら、議論がさらに深められました。
最後に、上野谷加代子会長より、ボランティアの価値はその時代を生きる人々がつくっていくものであり、その最大公約数を「広がれ」として形にしていきたいとのまとめがありました。また、社会を変えていこうという思いを一人ではなく、「私とあなた」、そして「みんな」で共有できる社会にしていきたいという力強いメッセージで締めくくられました。