「多文化共生」をめざした活動を広げる
~ボランティア・市民活動シンポジウム2019~
【開催報告】
近年のさまざまな分野におけるグローバル化、入管法の改正、増え続ける難民申請等により、今後、日本社会で外国人数の拡大が想定されています。たとえルーツが異なっていても同じ市民として尊厳のある生活を実現するためには、ボランティア・市民活動を推進・実践する団体においても「多文化共生」の視点が欠かせません。
シンポジウム当日は、「広がれボランティアの輪」連絡会議 国際PT(プロジェクト・チーム)が作成した『災害時における在留外国人支援』をPTメンバーが紹介したのちに、多文化共生社会の実現に向けて、地域で活動する多様な実践者から報告いただき、活動のエッセンスを学ぶことができました。また、ディスカッションの場では、ボランティア・市民活動の分野で今後どのように多文化共生に根差した実践を展開することができるのか、登壇者、フロアから活発な意見が飛び交いながら、このテーマについて理解を深めることができました。
シンポジウム終了後に実施した「サロン」では、シンポジウムのテーマを受けて、参加者・登壇者ともに互いの実践や今後の展望等、意見交換を行い、交流を深めることができました。
<シンポジウム概要>
日時:2019年6月19日(水)13時30分から16時
会場:全国社会福祉協議会 5階会議室
<プログラム>
〔開会のあいさつ〕
・上野谷加代子さん
(「広がれボランティアの輪」連絡会議会長/同志社大学大学院教授)
〔基調説明『災害時における在留外国人支援の視点』〕
・伊藤章さん
(「広がれボランティアの輪」連絡会議 国際PTメンバー/IVUSA理事/JAVE理事)
〔実践報告:多様な切り口による実践から「多文化共生」を学ぶ】
【難民の生活・手続き支援】
・鶴木由美子さん
(難民支援協会 定住自演部チームリーダー)
【在日留学生の生活支援】
・内山佳子さん
(東京YWCA 元「留学生の母親」運動委員長)
・白幡ゆき子さん
(東京YWCA 「留学生の母親」運動委員長)
【学習・子ども支援】
・小林普子さん
(みんなのおうち代表理事)
〔ディスカッション~「多文化共生」の視点による活動を広げるために~〕
・実践報告者4名
・コメンテーター:上野谷加代子さん
・コーディネーター:伊藤章さん
〔閉会のあいさつ〕
・原田正樹さん(「広がれボランティアの輪」連絡会議副会長/日本福祉大学副学長)
全体司会:山根一毅さん(日本YMCA同盟)
先駆的な多文化共生活動に取り組む実践者の皆さん
会場の様子
※本シンポジウムは、中央共同募金会「公益信託高橋保蔵記念福祉振興基金」の助成を受けて実施しました。