「広がれ」創設25周年

「広がれボランティアの輪」連絡会議は、2019年に創設25周年を迎えました。「広がれ」の25年の取り組みを紹介します。


◆「ボランティア元年」阪神・淡路大震災からNPO法制定へ

1993年、高齢化の進展や家族形態の変化、生活の質や心の豊かさの重視などを背景に、誰もがボランティア活動に参加していく社会づくりをめざして、中央社会福祉審議会(当時)が国に条件整備等の意見具申を行い、国の指針が出されるなど、ボランティア活動の推進が課題となりました。翌1994年、民間のネットワークとして、すべての人が「いつでも、どこでも、誰でも、楽しく」ボランティア活動に参加できる環境・気運づくりを目的に、全国的なボランティア・市民活動推進団体、学校・社会教育・青少年団体、協同組合、労働団体、マスコミ関係団体などが参加し、「広がれ」が創設されました。

 【設立呼びかけ文書】

写真は「広がれ」設立の呼びかけ文書、11団体が設立発起団体となり、広く参加を呼びかけました。

【設立記念シンポジウム】

「広がれ」設立時の1994年6月には、41団体が参加しました。(2020年10月現在55団体が参加)

設立記念シンポジウムでは、多くのボランティア活動者による実践紹介・報告が行われました。

「広がれ」創設翌年の1995年には、阪神・淡路大震災が発生しました。協働による支援活動の広がりは「ボランティア元年」といわれ、1998年の特定非営利活動促進法(NPO法)制定につながりました。

【「広がれ」総会】

1998年の「広がれ」総会の様子

 


◆ボランティアの裾野を広げた「2001年ボランティア国際年」

2001年、国連において日本の提案により世界で取り組まれた「ボランティア国際年」を通じ、ボランティア活動の裾野が大きく広がりました。「広がれ」は、我が国におけるボランティア国際年の推進を担う「ボランティア国際年推進協議会(IYVJ)」への協力など、啓発活動の中心として関わりました。また、ボランティア国際年終了後も「ボランティア・ウイーク」(2002年~)、そして「ボランティア国際年+10」(2011年)など、ボランティア国際年のレガシー(遺産)を引き継いだ活動を進めました。

【ボランティア国際年キャラクター】

2001年ボランティア国際年マスコットキャラクターの「ハーティー」

【メッセージ・カードキャンペーン】

ボランティア国際年を記念して取り組まれた「メッセージ・カード」キャンペーン。

 2001年ボランティア国際年では、「広がれ」の構成団体をはじめ、民間のボランティア・市民活動推進団体を中心に設立された「2001年ボランティア国際年推進協議会(IYVJ)」が、創意工夫した活動を展開しました。

【ボランティア国際年の目的】

4つの目的を分かりやすく解説しています。(資料作成:2001年ボランティア国際年推進協議会(IYVJ))

【ボランティア・ウイークの取り組み】

2001年ボランティア国際年の目的と理念を受け継ぎ、我が国のボランティア・市民活動を進めるため、「広がれ」により取り組まれた「ボランティア・ウイーク」。国際ボランティア・デー(12月5日)を前後する1週間、さまざまなイベントを通じて啓発活動を進めました。

【ボランティア国際年+10】

2011年、ボランティア国際年10周年にあたり「ボランティア国際年+10」として、「広がれ」もボランティア・市民活動の啓発推進に参画しました。

2011年は、東日本大震災が発災、多くのボランティアが被災地で活動しました。「ボランティア国際年+10」も、被災地で活動するボランティアの皆さんや、具体的な支援の取り組みを継続して紹介しました。


◆「提言」を通じて、社会にボランティア・市民活動のあり方を発信

「広がれ」は、参加団体それぞれの理念や活動を尊重しながら、市民一人ひとりがボランティア活動に参加できる環境づくりや広報・啓発活動、そして時流をふまえた提言の発信を、連携・協力して進めてきました。この「協働」の考え方は、現在全国各地で進められている災害ボランティア活動をはじめ、まちづくりや地域活性化、住み続けられる地域づくりに向けた取り組みなど、ボランティア・市民活動を進める鍵となっています。

【提言活動】

「広がれ」が発信してきた提言。構成団体から検討メンバーが集い、議論を積み重ねて作成します。これまで公表した提言・報告書を紹介しています。


◆ボランティア・市民活動の裾野を広げる

「広がれ」創設以来、シンポジウムや学習会など、ボランティア・市民活動に関心のあるみなさんの学び・情報交流の期待に応えるとともに、ボランティア・市民活動の裾野を広げる取り組みを進めてきました。

 

【シンポジウムのようす】

時機のボランティア・市民活動について話し合いながら、シンポジウムを開催しています。


◆これからも「いつでも、どこでも、誰でも、気軽に、楽しく」ボランティア・市民活動に参加できる環境づくり、気運づくりをめざして

現在、少子高齢化、生活困窮や社会的孤立の広がり、生活スタイルの変化や在留外国人の増加などによる地域の多様化、そして地球規模での環境問題への対応など、国内外で多くの課題が生じています。さらに、2020年からの新型コロナウイルス感染症の世界的規模での拡大は、これまでの社会のあり方を問い、新たな生活様式を模索する動きに連なっています。「広がれ」は、これからも「いつでも、どこでも、誰でも、気軽に、楽しく」ボランティア・市民活動に参加できる環境づくり、機運づくりをめざして取り組んでまいります。

近年の取り組み

【シンポジウム・学習会・勉強会の実施】

写真は2018年、2019年のシンポジウムのようす。

詳しくはこちらをご覧ください。

【省庁懇談会の開催】

ボランティア・市民活動を進める「広がれ」構成団体と、各省庁のボランティア・市民活動施策担当部課の皆さんが一堂に会し、情報交換を行う「省庁懇談会」。ボランティア国際年翌年の2002年から開始し、現在は毎年夏に開催しています。(写真は2005年の省庁懇談会の様子)

詳しくはこちらをご覧ください。

【全国ボランティアフェスティバルからボランティア全国フォーラムへ】

「広がれ」では、1992年から始まった「全国ボランティアフェスティバル」に、1995年からは後援団体として、また2009年からは主催団体として参加し、企画・運営を通じてボランティア・市民活動の全国的な普及・社会へのPRを進めてきました。

2016年度からは、ボランティア・市民活動を地域で進めていく団体や推進者の実践・情報共有、研究協議を中心とした「ボランティア全国フォーラム」としてリニューアルし、「広がれ」は主催団体として取り組んでいます。

(写真左は2015年「第24回全国ボランティアフェスティバルふくしま」、右は2018年「ボランティア全国フォーラム軽井沢」の様子)

詳しくはこちらをご覧ください。


25周年記念誌をご覧ください

創設25周年の歩みを振り返る記念誌では、「広がれ」の歴史とあわせて、我が国のボランティア・市民活動が歩んできた25年を、ボランティア・市民活動の実践や政策提言の中心を担ってきた関係者の皆さんによる座談会を通じて振り返っています。また、全国的な観点でボランティア・市民活動を進めている「広がれ」55の構成団体の現在の活動も紹介しています。今後のボランティア・市民活動を進めるための多くのヒントやアドバイスが含まれています。ぜひご覧ください。

<内 容>

■第1章

「広がれボランティアの輪」連絡会議の歩み

■第2章

座談会「広がれボランティアの輪」連絡会議の25年とボランティア・市民活動

■第3章

構成団体からのメッセージ

■第4章

資料編

記念誌は全文ダウンロードできます

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【全体版】25周年記念誌_全体.pdf
PDFファイル 10.7 MB